相続などで大きな敷地を受け継いだ方など、困っている場合もあるんじゃないでしょうか?1世代前の時代であれば1区画100坪くらいあっても驚きませんでしたが、今の時代は60坪でも大きめです。受け継いだ宅地に隣接して耕作地など所有していれば、その管理も大変でしょう。
空き地、広すぎる土地の管理
空き地の場合、放置していると大変なことになります。雑草の処理が大変なのは誰でも想像つきますが、放置も度が過ぎると”雑草”が雑木林のようになります。到底、人の手だけでは処理しきれないほどに成長してしまいます。河川敷や川の中州を思い出してみると想像つきますね。
周りが、住宅地や耕作地の場合、雑草だらけにしていると苦情が出ます。雑草の種子が飛び、景観が悪くなり、害虫、害獣の住処になってしまいますし、場合によっては不法投棄をされる場合があります。不法投棄は、犯人が分かればいいですが、分からなければ結果的に土地所有者が処分せざるを得ません。
どう売却するか!
空き地状態の土地の売却は比較的考えがまとまり易いですね。あまりに雑草が生え、荒れている場合は一旦きれいにして売却活動に入った方が売れやすいでしょう。その際、近隣の方にもご挨拶しておけば安心です。荒らしていた期間が長いと近隣の方も良い感情を持っていない場合があります。売却活動の上で、思わぬご近所トラブルで頓挫するようなことが無いよう気を使わなければなりません。
広すぎる土地の一部売却というのも考えてみてはどうでしょうか?由緒正しい旧家などは「屋敷の敷地が300坪」なんて時々あります。我が社の近隣にも恐ろしいほどの敷地を所有している旧家があります。この場合も同じで、やはり草取りが大変です。会社にお勤めならば、せっかくの休日が草取りで終わってしまいますね。敷地の広さ、形、接道状況によって一部売却が効率的なのかどうかは変わってきますが検討してみる価値はあると思います。
老後資金の為に売却するという手も
老後の事は未来の事ですから誰にも分かりません。年金もあてにし過ぎない方が良いでしょうし、大企業であっても時代とともにどう変化するのか想像がつきません。過去の20年と、これからの20年では変化の度合いが全く違う事でしょうから。
土地の値段も少子高齢化を考えると都心部を除き、大きく上がる可能性より下がる可能性の方が高いと感じます。であれば、今のうちに現金化し①安全安心の定期預金②リスクもあるが夢もある株式投資③ちょっと手間もかかるがアパート経営、など土地を土地として持つ以外の考えも検討し、老後資金を確保しておく事を考えてみるのも良いかと思います。
引き継いだ土地を売却することには必ず抵抗感があると思います。これに関しては他人である私が説得する話ではありませが、土地を開拓した先祖様にとって、子孫が豊かで安心な生活の為に土地を売却するのであれば喜ぶのではないでしょうか?勝手な想像ですが。