今回は不成型地の評価を考えてみました。
近年、分譲された土地ならば大概きれいな四角形をしていますが、古くからある住宅の中には三角地も時々見かけます。
右図のような三角形の場合の評価はざっくりですがこうなります。
点線内の有効宅地部分(全体の55%の面積)=100%評価
その他の部分(全体の45%の面積)=30%評価
(55/100×100)+(45/100×30)=68.5
全体評価は周辺土地の70%程度と評価されます。
三角の角度、方向、立地によって差はあると思いますが、結局は選ばれづらいという事になり、70%を大きく上回る金額で売買されるという事は考えづらいでしょう。
このように、土地の評価は、機能や使い勝手という理屈だけでは決まらないのです。
個人的には、三角地は嫌いではないです。尖ったところに物置置いたり、駐車場にしたり、花壇にしたり。
世間一般の評価と自分自身から見た評価のズレをうまく利用できれば、こういう物件を考えるのもアリですね。
当社の事務所の近くにある分譲地。3区画のうち1区画だけまだ売れていません。
延長敷地の先に三角地です。でも、売値はほかの成形地とほとんど変わらない金額で売られています。私がどうこう言う話ではありませんが。。。