僕の住む長野市北長野エリアにも、よく見るとたくさんの空き家があるもんです。
仕事柄、空き家が目に付くと所有者さんを調べて売却のお手伝いをさせてほしい旨のお手紙を出すことがあります。
ところが、登記簿をみてみると、正にその空家の住所の方が所有者として登記されているんです。どういう事かというと、たぶん…所有者様が亡くなられたものの相続登記される事無く、売却もされる事無く放置に近い状況が続いているんでしょう。
そういう状況では、もう所有者さんを突き止める術がありません。特定の資格者なら住民票を追跡できるらしいですが…不動産屋風情には無理なのです。
・相続人が遠方に住まわれていて管理に全く手が回らない…
・複数の相続人がいて相続協議がうまく整っていない…
・相続放棄されてそのまま…
いろいろ人それぞれの理由があるとは思いますが、雑草に覆われて徐々に廃墟となりつつある姿を見るのは、他人の僕としても胸が締め付けられてしまいます。
世代が進むと、相続人の数は鼠算のように増えていきます。売却するには所有権などの権利を整理することが最優先です。権利者人数が増えたら、権利を整理し合意を得るだけでも大変な労力になります。
心の整理が最優先ですが、どうか放置して廃墟だけは避けるようにしてくださいね。
現在、郊外の空き家の売却のご相談を受けています。所有者様はすっかり心の準備も済まされていました。郊外ですから、なかなか好条件では売却できそうもありませんが、精いっぱいお手伝いをさせて頂きます。
次の世代に有効に利用してもらえるよう一緒に考えませんか?