私はここ2年弱、自分で作ったチラシをご近所に配布させ頂いております。
今の時代、不動産といえばネット広告やポータルサイトが当たり前ですが、「地元の人に自社を知ってほしい」という気持ちから始めたのが、このチラシ作戦です。

↑最初に作ったチラシ!
正直、最初は不安もありました。ポストに入っているチラシなんて、すぐにゴミ箱行き…というのが普通ですよね。それでも、「この言葉なら読んでもらえるかな?」「この一文ならちょっと心に残るかな?」と考えながら続けてきました。
するとチラシを始めたばかりの頃、嬉しいことに「チラシを見ました」と言って相談に来てくださる方が何人かいらっしゃいました。あの時は本当に嬉しかったです。「やってよかった!」と心から思えました。
それから月日が経ち、最近になって。。。
なんと、その“一番最初のお客様”と“二番目のお客様”から、偶然同じ月にご連絡をいただいたんです。しかも内容はそれぞれ「別の不動産を売りたい」という新しいご相談。まったく無関係なお二人が、同じタイミングで再びご縁をつないでくださったんです。
これって、ちょっと不思議じゃないですか?
私はその瞬間、「ご縁って、本当に続いていくものなんだな」としみじみ感じました。
不動産の売却って、一生のうちでそう何度も経験することではありません。だからこそ、最初に声をかけていただいた時のやり取りや印象が、その後の「またお願いしたい」につながるんだと思います。数年経っても思い出していただけたことは、本当にありがたいし、同時に「これからも誠実でいなきゃ」と改めて気を引き締めました。
やっぱり不動産の仕事って、単に“物件を売る・買う”ではないんですよね。
その裏には「人と人との関係」があって、「信頼」があって、それが次のご縁につながる。今回の出来事はまさにその証拠だなと思います。
しかも不動産を売るときって、毎回状況が違うんです。相続のこと、税金のこと、相場の変化…。前に経験したことがあっても、また新しい悩みが出てくる。だからこそ「そうだ、またあの人に相談してみよう」と思っていただけるような存在でいたいんです。
今回の二つのご相談は、私にとって大きな励みになりました。
派手さはなくても、地元でコツコツやってきたことが、数年経って再び形になる。偶然のようで、実は必然なのかもしれません。
これからも「チラシ」というアナログな方法を続けていこうと思います。もちろん、ネットも大事。でもやっぱり私は、地元の皆さんに“直接届く言葉”を届けたい。そうすることで今日のご縁が、明日のご縁につながっていくと信じています。
不動産の仕事をしていると、時々こうして「原点」に戻れる瞬間があります。
それは、「不動産を通して人の役に立つこと」。
そして「また頼みたい」と思っていただける存在であり続けること。
これからも、そんな気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。