『実家じまい』という言葉、最近よく耳にするようになりました。芸能人の松本明子さんが、ご自身の経験を記した著書を出版されて良く売れているようです。
タイトル『実家じまい終わらせました!』
著者:松本明子
お父様が亡くなる前、『実家を頼む』という言葉を残した事で必死にご実家を守って来たそうです。実家を守るのは、いったい何年後までなのか!10年後までなのか?死ぬまでなのか?手放してはいけないのか?ずいぶん悩まれたそうです。
この気持ち凄く解る気がします。まだ、私の実家は、母が健在ですから直ぐにどうこうとういう事はありませんが、先の事を想像すると寂しい気持ちになります。生まれてからずっと、最後の砦として、最後に帰れる場所として、ずっとそこにあった家が無くなるのは辛い事と思います。
精神的な事ばかりではありません。松本明子さんは25年間も空き家状態のご実家を守られて、その間に掛かった費用は総額1,800万円にも達したそうです。
一般的な所得層の人では、到底耐え切れないですよね。
私が、不動産の道に生きているからという訳ではありませんが、悩まれている方の背中を押すとすれば…
こう考えるのはどうでしょう。
『あなたとあなたのご両親の大切な思い出の詰まったご実家を売る、壊すのは辛い事ですが、その家、その土地でまた、新しい家族が新しい思い出を作る。そのために後世に譲るのだ』と。
ちょっと格好良すぎますね。